こだわりの１枚が出来るまで
オーダーメイドで作る１枚

画像修正

お客様一人ひとりの個性が最も輝く瞬間を写真に残すため、単にシミやシワを消すデジタルレタッチに留まらず、メイクアップの理論を熟知した撮影者が、まるで目の前でメイクを施すかのように、デジタル上で細やかな調整を行います。肌のトーン、目元の輝き、輪郭のバランスなど、プロのメイクアップアーティストが顔立ちの美しさを引き出す際の視点を取り入れ、光と影、そして色彩の調和を追求します。デジタル修正は際限なく行えるからこそ、この明確な基準点がないと、過度な修正により人の本来持つ造形や、かけがえのない肌の質感が損なわれてしまう危険性があります。そのため、カメラマンとしての光と構図を見極める力と、メイクアップを行う者の専門知識、その両方の観点からお客様**「らしさ」を大切に**、限りなくナチュラルでありながらも、最も魅力的で自然な修正を施し、写真に深みと息吹を与えます

制作工程

まず、一枚のデータを完成させるまでに、最低でも3つの異なるカットを緻密に重ね合わせます。これは、各カットが持つ独自の「光のトーン」「色調」「全体の雰囲気」という役割を最大限に引き出し、最終的な一枚に深みと奥行きを与えるためです。例えば、あるカットではハイライトの輝きを際立たせ、別のカットでは中間調の肌の美しさを強調し、さらに別のカットでは背景の影で人物を引き立てる、といった具合です。

次に、デジタル技術を駆使しながらも、「覆い焼き」や「焼き込み」といった伝統的な暗室技法を再現し、光と影のバランスを細やかに調整します。これにより、被写体の立体感が自然に引き出され、表情に豊かな陰影が生まれます。さらに、写真の持ち味を最大限に引き出すための最適なフィルターワークを加えていきます。このフィルターワークは、単なる色味の変更ではなく、写真全体の雰囲気を高め、感動を呼び起こすための最後の仕上げです。

この一つ一つの工程において、私たちは最終的な完成形を常に明確にイメージしながら、1カット1カットにじっくりと時間をかけ、心を込めて仕上げていきます。量産品とは一線を画す、この丁寧な手しごとによって、写真には単なる記録以上の価値が生まれます。被写体が自然に際立ち、深みと柔らかい陰影のある、優しく温かい写真となるのです。見るたびに心が和み、撮影時の温かい記憶が鮮やかに蘇る、そんな特別な一枚をお届けすることをお約束します

柔らかい陰影と階調豊かな写真は、まるで光がそっと包み込むような温かさと深みを持っています。この表現は、一般的な写真とは一線を画し、見る人の心に静かに語りかけます。

「柔らかい陰影と階調豊かな写真は、お客様の**『かけがえのない瞬間』**を、まるで絵画のように美しく、そして深く心に刻むことができます。光と影が織りなすハーモニーが、その時の空気感や感情までも鮮やかに蘇らせ、いつ見返しても温かい気持ちになれる、そんな一枚を創り出します。」

移ろいゆく表情を繊細に捉える「柔らかい陰影」

「柔らかい陰影」とは、光と影の境目が曖昧で、グラデーションのように滑らかに変化していく状態を指します。これにより、被写体の立体感や奥行きが自然に表現され、硬すぎず、優しさに満ちた印象を与えます。

 肌の質感をきめ細やかに描写し、シワやたるみを不自然に強調することなく、その人らしい温かみや柔和な表情を際立たせます。年齢を重ねた方の深みのある表情や、お子さんのあどけない頬の丸みなど、時間の移ろいとともに変化する細やかな表情を、そっと光が包み込むように捉えることができます。

 記憶の中の色彩を呼び起こす「階調豊かな表現」

「階調豊か」とは、明るい部分から暗い部分まで、非常に多くの段階のトーン（色の濃淡）を表現できることを意味します。これにより、写真に深みと奥行きが生まれ、まるでその場の空気感まで伝わってくるような臨場感を醸し出します。

単なる記録を超えた「記憶」の表現: 例えば、七五三の着物の鮮やかな赤や、ウェディングドレスの純白など、それぞれの色が持つ本来の美しさを最大限に引き出します。また、光の当たり方によって微妙に変化する布の質感や、髪の毛一本一本の輝きまで、細部にわたって繊細に描写します。これにより、単なる記録写真ではなく、当時の感動や、未来への想いなど、心に残る大切な記憶として、いつまでも色褪せることなく蘇らせることができます。

光を操る「ライティング技術」

柔らかい陰影を作り出す上で最も重要なのが、ライティング技術です。私たちは、ただ光を当てるだけでなく、まるで絵を描くように光を操ります。

• 多灯ライティングとディフューザー: 複数の光源を使い、それぞれを柔らかい光に変えるためのディフューザー（光を拡散させる機材）を使用します。これにより、硬い影ではなく、被写体を優しく包み込むような、自然なグラデーションの影を生み出します。まるで、早朝の柔らかい日差しが部屋に差し込むような、そんな温かい光を再現できます。
• レフ板と露出補正: 光の当たり方を微調整するためにレフ板を使い、影の部分にも光を回し込みます。また、繊細な階調を表現するためには、適切な露出（写真の明るさ）が不可欠です。経験豊かなフォトグラファーが、一瞬の光の変化も見逃さず、最適な露出を判断し、肉眼で見た印象よりもさらに美しい光の表現を追求します。

色と明るさを豊かにする「撮影機材」と「データ処理」

階調豊かな写真を実現するためには、高性能な機材と、撮影後の丁寧なデータ処理が欠かせません。

• 高性能なカメラとレンズ: 私たちが使用するプロフェッショナルなカメラとレンズは、非常に広い範囲の明るさと色を捉えることができます。これにより、白飛びや黒つぶれすることなく、細やかな色の変化や質感までもしっかりと記録します。
• RAW現像とレタッチ: 撮影したデータは、デジタルネガとも言える「RAWデータ」で記録します。このRAWデータを、まるでフィルムを現像するように一枚一枚丁寧に調整するRAW現像という作業を行います。明るさやコントラスト、色味を最適化し、写真に深みと奥行きを与えます。さらに、気になる部分があれば、まるで絵筆で修正するように丁寧にレタッチを施し、写真の魅力を最大限に引き出します。この工程は、お客様の魅力をさらに引き出すための「隠し味」のような作業です。

感性を引き出す「コミュニケーション力」

そして、これらの技術を最大限に活かす上で最も大切なのが、お客様とのコミュニケーションです。

• 安心感とリラックス: お客様が心からリラックスし、自然な笑顔を見せていただくことが、最高の写真を撮るための第一歩です。私たちは、撮影前に丁寧なカウンセリングを行い、お客様の好みやイメージを共有することで、安心して撮影に臨んでいただけるよう努めます。
• 表情や感情の引き出し: お客様の個性や魅力を引き出すために、声かけやポージングの提案なども行います。お客様がカメラの前で飾らない自然な表情を見せてくださることで、写真に温かさや生命力が宿り、柔らかい陰影と階調豊かな写真として結実します。

「自然な美しさ」へのこだわり

• 肌の質感を活かしたレタッチ: シミやしわを完全に消し去るのではなく、肌の持つ自然な質感やトーンを尊重しながら、明るさと透明感を調整します。まるで素肌がそのまま美しくなったかのような、健康的で生き生きとした肌を表現します。
• 表情の機微を大切に: 笑顔の輝き、瞳の奥に宿る感情、ふとした瞬間の優しい表情。これらはお客様の大切な個性です。目の輝きをより印象的に、口元のラインをより自然に整えることで、その方らしい魅力が最大限に引き出されるよう、細やかに調整します。
• 光と影が織りなす立体感の追求: 撮影時に捉えた光と影を最大限に活かし、写真に奥行きと立体感を与えます。自然な陰影を残すことで、顔の骨格や髪の毛の質感までがリアルに伝わり、写真に生命が宿ります。

「写真の完成度」への妥協なき追求

• 色調・コントラストの最適化: 撮影された写真が持つメッセージや雰囲気に合わせ、最適な色調とコントラストに調整します。温かみのある家族写真から、クリアでプロフェッショナルな証明写真まで、用途に応じた最高の色彩表現を追求します。
• 構図とバランスの微調整: 撮影段階で計算された構図に加え、最終的な仕上げの段階でミリ単位の調整を加えることがあります。視線の誘導、写真全体のバランス、背景との調和など、細部にまでこだわり、見る人が心地よく感じる完璧な構図を追求します。
• 普遍的な美しさを目指す仕上げ: 流行に左右される一時的な加工ではなく、何十年、そして百年先にも見飽きることのない、普遍的な美しさを追求します。ラミネート加工により、思い出を色褪せる事なく100年先にも届けます
• あなたの「なりたいイメージ」を叶えるライティング演出: 「優しく親しみやすい雰囲気」「クールで洗練された印象」など、お客様が写真で伝えたいイメージをヒアリングし、それを実現するための最適なライティングを演出します。光の強さや方向、影の作り方まで緻密に計算することで、あなたの内面にある魅力を引き出し、求めるイメージの写真が手に入ります。

かけがえのない「今」、日々の生活のなかでうすれゆく過去の記憶だから、
「今」をカタチに残します。
その写真は日々の暮らしの中で家族みんなに笑顔を与えます。

家族みんなの気持ちを優しくします。家族の証となります

写真はただその時、その瞬間だけの記録ではありません。
想いや表情、幸せな温かみなども記憶しているひとつのカタチです。

「人」が良い時の記憶を思い出すことがあるように、

その1枚の写真を生活の中に溶けこませることで
家族みんなの気持が優しくなる写真を私たちは撮り残しています。

私たちの写真館では、シャッターを切る瞬間と同じくらい、その後の丁寧な画像処理にこだわりを持っています。それは、単に写真を「修正」するのではなく、あなたの大切な瞬間に息吹を吹き込み、100年先も色褪せない感動をお届けするための大切なプロセスです。

オーダーメイドで紡ぐ、あなただけの物語

私たちは、お客様一人ひとりの個性や写真に込めたい想いを深く理解することから始めます。まるでオートクチュールの服を仕立てるように、一枚一枚の写真にあなただけのオーダーメイドのストーリーを紡ぎます。

1. RAW現像とライトメイキング

撮影時に記録された、膨大な情報量を持つRAWデータを、熟練の技術で現像していきます。この工程では、写真全体の露出やホワイトバランス、シャドウとハイライトのバランスなどを緻密に調整し、写真の「骨格」を決定します。これは、まるで暗室で印画紙に光を当てるように、デジタル上で写真に生命を吹き込む「ライトメイキング」の作業です。光の当たり方や陰影をコントロールすることで、被写体の立体感や空気感を最大限に引き出します。

2. ポートレートレタッチ：あなたらしさを引き出す微調整

肌の質感は残しつつトーンを均一に整えたり、目の輝きを繊細に強調したり、髪の毛の乱れを自然に補正したりします。しかし、これは単なる「修正」ではありません。お客様本来の個性を尊重し、「あなたらしさ」がより一層輝くように、デジタルブラシを巧みに操り、細部を調整します。あくまで自然に、より魅力的なあなたを引き出すための大切な工程です。

3. 柔らかい陰影と色彩の表現：感情を宿す「ココロ」の表現

「柔らかい陰影」とは、写真の中の光と影がなめらかに繋がり、被写体の持つ立体感や温かみを繊細に表現する技術です。また、色彩の調整、つまりカラーグレーディングによって、写真全体の雰囲気や感情を豊かに表現します。例えば、温かい家族の絆を表現するなら柔らかな光と温かい色合いに、お子様の元気な表情を際立たせるなら明るく鮮やかな色彩に。この工程で、写真に**「ココロ」が宿り、見る人の心に深く語りかける**一枚へと昇華させます。

4. シャープネスとノイズリダクション：クリアな描写を追求

写真のクリアさを決定づけるのが、この工程です。ピントが合っている部分をより鮮明に、かつ自然に際立たせるためのシャープネス調整を行います。同時に、デジタルカメラで発生しやすいざらつき（ノイズ）を抑えるノイズリダクションを施します。これにより、写真の細部までがクリアに描写され、より一層「見ていて心地よい」質感を実現します。

5. ローカル調整と強調：視線を導く魔法

写真全体への調整だけでなく、特定の被写体や部分にのみ細やかな調整を加えるローカル調整を行います。例えば、主役となる人物の表情を少しだけ明るくしたり、背景の邪魔な要素をわずかに抑えたり。これは、見る人の視線を自然に導き、写真の中で本当に伝えたいメッセージや感情を際立たせるための、作業です

6. ソフター処理：温かく優しい印象を創り出す

写真全体、あるいは特定の部分に、まるでふんわりとしたベールをかけたような柔らかな印象を与えるソフター処理を施します。これは、写真に温かみや優しさを加え、被写体の持つ魅力をより引き立てる効果があります。表情をより穏やかに見せたり、背景をよりロマンチックに演出したりすることで、写真に心地よい空気感と情感を与えます。

7. ビネット効果：視線を主役へと誘う演出

写真の四隅をわずかに暗くしたり、色味を調整したりするビネット効果を加えることがあります。これは、不自然にならないよう、ごく自然な形で施されます。この効果は、見る人の視線を写真の中央、つまり主役となる被写体へと自然に誘導し、より強く印象づける役割を果たします。写真に奥行きと集中感を与え、物語性を高めるための重要な演出です。

8. プロファイル補正とレンズ最適化：歪みのない真実の描写

写真撮影に使用したレンズには、それぞれ固有の特性があります。この工程では、レンズが引き起こすわずかな歪み（ディストーション）や周辺光量落ち（ビネット）を補正し、写真がより自然で、見たままに近い描写になるよう最適化します。これにより、プロの目で見て完璧な、歪みのないクリアな写真が生まれます。

9. 最終的なトーンカーブとコントラスト調整：表現の深化

写真の最終的な印象を決定づけるのが、トーンカーブとコントラストの微調整です。この作業によって、写真の明るい部分から暗い部分までの階調がより豊かになり、深みと奥行きのある表現が可能になります。これにより、写真全体にドラマチックな情感や、より洗練された印象が加わります。

10. 100年先まで色褪せないための最終書き出しと品質管理

デジタル上で完成した写真データを、実際に手元に残る「プリント」として最高の状態でお届けするため、私たちは最後の最も重要な工程に臨みます。それは、プロラボとの綿密な連携と、世界基準に合わせたカラーマネジメントです。

提携するプロラボとは、定期的にモニターの色調整（キャリブレーション）を行い、画面上で見た色と、実際にプリントされた色のズレを徹底的に排除しています。さらに、写真業界の国際的な基準であるICCプロファイルを活用し、どのような環境下でも正確な色再現が保証されるよう、データに最適な情報を埋め込んでいます。この徹底した管理により、お客様の手に渡るプリントは、100年先も色褪せることなく、撮影時の感動をそのままに伝える、見飽きない最高の仕上がりとなることをお約束します。

上記の作業を基本に、撮影で不完全なイメージの補完作業、撮影時には出来ないイメージの強調作業を行い**「柔らかい陰影と階調豊かな写真」**を追求することで、肌のきめ細やかさ、髪の質感、瞳の輝き、そして背景の空気感まで、五感に訴えかけるような深みと立体感を生み出します。まるでその場の光景が目の前にあるかのような、見る人の心にじんわりと響く、奥行きのある写真をお届けします。