写真館との出会い

写真館との出会い

写真館との出会い

わが家にはいつもお世話になっている写真館があります。その写真館との出会いは、長男が生まれてお宮参りの記念撮影を行おうとしたときでした。私たちのすむ地域には個人の写真館が数軒あります。また、少し足をのばせば大きなショッピングモールに、大手チェーンの写真館も入っています。友人・知人に尋ねると、大手チェーンの写真館で撮影しているという人が多かったのですが、わが家は個人の写真館を選びました。なぜかというと、その写真館の表に飾られている写真が色鮮やかで、写っている人の表情も豊かで素晴らしかったからです。子どもに着せる流行りの衣装などとは関係なく、普段着の写真でも、大人であっても魅力的な写真に心惹かれました。それから、お宮参りをはじめ、七五三や、次男のお宮参りの記念撮影でもお世話になっています。

写真館での記念撮影

いつも子どもの記念日に撮影しているので、子どもはもちろん、一緒に家族写真も撮ってもらっています。子どもと私達両親、それから祖父母二組にも入ってもらっています。写真館の方は子どもの撮影に慣れていらっしゃるようで、すぐに泣く赤ちゃんのときの子どもも、イヤイヤ期の2才、3才のときの子どもも、求められるままに笑顔が出にくくなってきた5才のときの子どもも、必ず笑顔にしてくれました。全力で子どもを笑わせるスタッフの方に、見ている大人が一番笑顔になっていたかもしれません。しかし子どもだけの写真のときは良いのですが、家族写真となると表情が硬くなるのが大人です。「お父さん硬いですよ!」「おばあちゃん、にこやかに!」と声をかけられて撮っていただいた写真には、撮影していたときの思い出も詰まっています。

特に七五三のときは、衣装を貸していただいての撮影でしたので、思い入れもひとしおです。男の子ですので、3才と5才で七五三をしたのですが、3才ではかわいく、5才ではかっこ良く凛々しいイメージで衣装を選んでみては、と写真館の方から提案をうけました。その言葉を理解していたのか分かりませんが、長男は自分で3才のときは白い着物、5才のときは黒の袴を選びました。特別な衣装を着て、特別な日の記念撮影をする、というイベントを子どももよく覚えているようで、後日「カッコいいのが良かったから黒にしたんだよ。」と話していました。

子どもの成長とともに

成長の節目ごとに撮った写真を見ると、子どもの成長はもちろん、大人の変化もよくわかります。お宮参りの生後一か月のときにはもうこんなにしっかりした顔をしていたんだな、次男が生まれたころは長男もまだこんなにあどけないお兄ちゃんだったのだな、と写真を見ていると愛おしさがこみあげてきます。2才離れた兄弟なので、3才と5才の七五三を二人同時にしましたが、そろって着物と袴を着て、手をつないで写っている写真は、二人がもっと大きくなったときに見ながら、撮影したときのこと、その年のころの中の良さを話して聞かせたいな、と思います。

 一方大人の変化は、手放しで喜べない面もあるのですが、祖父母が今より元気で若かったことの思い出を写真の中に見出すことができます。子どもの成長も親や祖父母の変化も間違いなく我が家の歴史なので、大事にしたいと思います。

写真のある風景

写真館で撮っていただいた写真は、三つ折りのアルバムのようなものと、一枚はフレームに入れて飾れるようにしてもらっています。子どもたちが特に良く写っているものは、焼き増ししてもらいフレームに入れて、それぞれの祖父母宅にも差し上げています。部屋に飾っておくといつでも見ることができる、というより風景の一部になっていて、今では我が家の一角のなくてはならないコーナーになっています。子どもたちも、ふとした折りに写真に目がいくようで、「これは3才のとき」「このとき弟はまだ1才になってないときだね」などと話しています。子どもにとって明確な記憶になくても、写真を見ることで思い出すこともあるし、なにより小さいころから自分は大事にされていたんだ、と再確認できるようです。「このときの僕、かわいかった?」など聞いてきて、今より幼かったころの話に花が咲きます。

 デジタルカメラでも時々写真は撮るのですが、データのままにしているか、印刷はしても大きく引き伸ばすことまではしていないので、写真館の写真は特別です。もちろん写真館の写真のように綺麗に撮ることはできないし、何よりかしこまって家族全員で撮ることはありません。だからこそ写真館の写真は特別で、自然体ではなくても、かしこまった写真の良さ、というのもあるのかもしれません。

今後も写真館にお世話になって、家族の歴史を一枚一枚重ねていきたいと思っています。

 

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